悠久のシャングリラ

穏やかな終幕の合図



暗き闇の中、待ち続けるものがあった。

気が遠くなるほどの長い時間、
一体何をして過ごしていたのか。

思い起こすことすら億劫で、
考えることを放棄してまた幾年か。

壊れてしまって幾許か。

けれど一度も
忘れたことのない願いを胸に抱え……。



ーーついに、
待ち焦がれた日がやってきた。

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