悠久のシャングリラ
第三章 繋げていく絆


「…………」


ベッドの柔らかい感触を感じながら、
白い天井を眺める。


(あれも、私の昔の記憶……
だったんでしょうか……?)


みんながどんな夢を見たのか早く知りたくて、私は早速下に降りてみることにした。


「あ、おはよう! 百合」

「おはようござーーっ!?」


朝一番に見たその光景に、
私は声にならない声を上げた。


「な、な、な」

「え? ど、どうしたの?」


頬の熱が上がる私とは反対に、
桔梗は意味がわからないと言いたげに、
小さく首を傾げた。


「オマエらのその状況が、
ヤベェんじゃねぇの?」


すぐ後ろから、鈴蘭の声。

見上げると、彼も私を見つめていた。

< 83 / 306 >

この作品をシェア

pagetop