気付いてよ~縮まらない私と彼のキョリ~
理科の時。
実験だから実験室に行き、授業が始まっときだった。

私のとあを見る目が変わってしまう出来事。

「山島な、瑞希に告白したんよ」

ガーンと頭を殴られた気分。だったはずだが、私は、「そうなん?」と平然を保つ。

私が告白して2、3週間後に瑞希に告白したらしい。

瑞希は私の友達だ。
とあ、瑞希好きだったんだなぁ。

色んな思いが混み上がってきて私は、泣きそうになった。
授業中だから泣いたらダメなのに。
泣いてしまった。
腕に顔をうずめ、涙を少し流した。


好き。
すごく好き。
届かないのはなんで?
気付いてよ。
気づいてるくせに。
分からないふりしてるくせに。

届かないからこそ、別の感情が生まれる。

ふられても、とあが好き。
重い女でいいから。

夢を見させて。
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