異世界でレストランのウェイトレスやってます!!
話の続きを切り出そうとした、そのとき…

「よぉ、ルーウェン!」

からんからんとドアに付いていたベルが鳴り、人が入ってきた。

「明後日のパーティーのことなんだけど…」

話の途中に私と目が合った。

「なんだ、カイト?」

「えぇぇぇえー?!ル、ルーウェンが…お、女を店に入れてる?!」

カイトと呼ばれた男性もまた美しい容貌の持ち主だった。
銀色の髪にアクアマリンの瞳に髪は癖ッ毛らしく所々跳ねている。

「ああ、この世界に迷い込んでしまった、お客様だ。」

カイト、と呼ばれた男は改めてこちらをみる。お互いに軽く会釈する。

「…迷い込んだ?」

「ああ。気づいたらこの街に居たらしい。ドルチェのメイド達に絡まれていた。」

「あぁ~あそこのメイド達か~!めんどくさいやつに絡まれたもんだな~」

そう言いながらルーウェンの背後の席に椅子を跨ぎ、背もたれを前にして座る。

「それで?ルーウェンが助けた、と。」

ルーウェンはああ、と言いながら紅茶を飲む。

「しばらくは俺が預かることにした。」

「しばらく……ってどのくらいだ?お前、シエナだってあるだろ?」

(シエナ……?)

「……」

「って、今忘れてただろ!今年は絶対出ろよ!前のときみたいにパートナーとケンカして棄権するとかなしだからな!」









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