隠されたfact
私もお父さんの笑顔を見ていたら自分が何をそんなにウジウジしているのかわからなくなったから気にしないことにしたし、元気も出てきたので考えることをやめにした。
「うん!そうよね!あまり考えないようにするわ!」
お父さんに負けない満点の笑顔で返した。

すっかり元どおりだしお母さんの手伝いをしようかな!
「お母さん!お手伝い!させて!」
と、多分いつも通りの日常に戻った。

さっさと私の朝食を運び終えたお母さんはすぐにキッチンに戻ってずっと私とお父さんの会話を聞いていた。
「もちろんよ。じゃあリリィはサラダとスープをお願いできるかしら」
自家栽培の採れたて野菜を使ったサラダをぐちゃぐちゃに混ぜながら、あぁ、いつも通りの日常だ、って考えたの。そんなこと、普通は考えないだろうけど、今日は心臓がドキドキすることがあったからそんな湿っぽいことを考える。

「分かったわ!」
と幸せそうにハニカミながらサラダを作った。
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