カーネーションの花束を君に

4章

「それから私達、全然会ってないんです。」



隼君も辰君も



「私、隼君や辰君に会いたいけど……



会いたくないとも思っていて、だから私だけでも朝香に…………」




隼君の告白は結局返事をしていない



このことを裕二郞君に話すと



「別に朝香が事故に遭ったのは豊音ちゃんのせいじゃないよ。



ただ、隼君の告白の返事を手紙でもいいから返した方が良いと思った」




「ぅ、れしい……です。



誰も声さえかけてくれなかったから」



朝香が事故に遭ってから



少しだけ、私達は皆から距離をおかれたから




誰もそんなこと言わなかった






< 45 / 49 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop