カーネーションの花束を君に
「起立ー、礼ー」



今日の授業が終わった



皆がまだ話をしている間に急いで荷物を準備して帰る







帰るときは一人じゃない



「裕二郞君は今日も早く帰ってお手伝いするの?」



コンクリートの道路を一緒に歩いて



私の歩く速度に合わせて歩いてくれる



優しい君



「まぁ、グループの奴らと話てるよりは花を見ていたい」



学校では絶対言わない言葉



それは私が良き理解者とかではなく



ただ彼がポロリと言葉にしてしまうらしい



学校ではとても元気な男の子だが



実際は花にしか興味がない



少し変わった人
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