天満堂へようこそ-3-
「奏太くーん、ルーカスさーん」
とムーがすり抜けてくる。

「お前凄いな!」

「えへへ、教えて貰ったんだー。あのね、お庭に来る様にって結月ちゃんが言ってた」

「よし、行くか!って、痛いっての!」

「らって、ひゃんとはんへこひっへ……」

「いつの間に噛んでるんだお前は!離せムー!」

「ふぅー、僕もこれお仕事だからさぁ」

「「違うから!」」

ごめんね、としょんぼりしたようには見えるが、何故か嬉しそうにも見える。

「あのねー、ウインナー焼いてくれるんだってー」

「わかったからもう噛むなよ?」

「うーん……」そう言いつつムーがルーカスさんを見る。

「あのなぁ、俺の足はお前のおもちゃじゃねーの!次食ったらあの何だっけ、ぷるぷるとかのヤツないからな!」

「えー!それはダメだよぅ。僕のおやつー」

「でも、仲いいですよね?ルーカスさんとムーって」

「そうか?毎回痛いのは勘弁してほしいがな」
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