天満堂へようこそ-3-
起きてダイニングに行くとまだ結月の姿はなかった。

「結月さんは?」

「作業部屋の方に明け方から居るのですが、あの声が……」

「あれは慣れるまではキツイかもしれない」

「いつからなのでしょうか?」

「だいぶ前に幻界に行って、魔女のお婆さんにあってからとか聞いたけど」

「そうですか……
今日ですがお昼はどうされますか?」

「社員食堂でいいよ」

そう言っていると、ダイニングの奥から、ワゴンを引いた田中さんがやってきた。

「おはようございます。明日からはメイドがすべてお食事の方は準備させて頂きますので、その時に夕食など食べたいものがありましたらその時に言っていただいたら構いませんので」

「俺、好き嫌い無いから何でもいいよ」

「それは良いことですな。まだお若いのでこれからまだまだ食べ盛りでしょう」

「そうかなー?でも18歳になってるから、これ以上は大きくならないよ」
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