天満堂へようこそ-3-
「その時誰か居なかったか?」

『ムーちゃんだけでしたけど?スルッと門を抜けてあっちの方に行ったので、お散歩かなって思っただけ……』

「ありがとう!」そう言い、妖精の指さした方に向かって走る。
後ろで奏太と聞こえたが、探していた反対方向だとわかれば、行ってみるしかない。

門を門を出て左に曲がると、大きな屋敷が並ぶ住宅街となっていて、1軒ずつ聞いて回るのもどうかと思い、ひたすら走っムーの気配にだけ集中する。

「奏太様!」

「何?」

「これ、動物の毛でしょうか?」

ノアの見つけた抜け毛のような小さな束には毛根もついており、臭いをかぐとムーの匂いがした。

「これって、むしり取られたのかな?」

「少し固まっているところがありますので、自分でしたのかも知れません」

「他にも落ちてるかも。なんで気づかなかったんだろ」

「時間もたっていますので……」

そのまま道路を良く探し、所々に落ちている毛を頼りに進む。
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