小さな本屋さん.*・゚
カランカラン______.・


好きな場所、好きな人がいる場所に辿りついた。


「…こんにちは!」


今日は奥に行かずカウンターで、まるで私を待っていたように座っていた、私の好きな人。


「こんにちは。」


いつもみたいに優しく微笑む陸さん。



今から、私はこの人に気持ちを伝える。



小川くんが最後に言った言葉。



『僕にはこうでもしないと吹っ切れそうになかった。
でも、君には君の気持ちがある。
応援してる。
だから、僕の勇気を受け取って______』



綺麗な涙を流してそう言ってくれた彼を裏切る訳にはいかない。



ありがとう、小川くん
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