花よ、気高く咲き誇れ





「こんにちはっ。みずたにはなです」



 人見知りせずに、私にまで笑顔を向けてくれたハナちゃんの可愛さに私は悶えた。


 が、私の抱擁は殺人的だと言われていたから、必死に堪えて頭を撫でた。



「こんにちは。私もハナって言うのよ。お誕生日おめでとう、お姫さま」



「ありがとうございます」



 そう言うと、ひらひらドレスをつまんでお姫さまになりきってお辞儀をするハナちゃん。


 や、や、やっぱり、可愛い!!


 落ち着いたら絶対に抱きしめよう!










 ハナちゃんに手を引かれながらリビングに入ると、豪勢な食事と大人の面々が視界に入った。


 水谷君のご両親と、恐らく、ハナちゃんのもう一方のおじいちゃん、おばあちゃん。


 ハナちゃんのお母さん。


 そして、ハナちゃんのお父さんであり、水谷君のコンプレックスの原因であるお兄さん。


 確か、蒼さんと言っていた。


 なるほど。


 確かに格好良い。


 水谷君と雰囲気は被るし、顔立ちも似ている。


 二人が兄弟だと誰が見てもわかるくらいには似ている。


 これがスーパー水谷兄か。


 見分けがつかないなんてことは全然ないが、雰囲気も似ているからか何か具体的な違いをと言われると困ってしまうかも。



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