異世界の女神様
「じゃ、俺達訓練に行ってくるからー。」
しばらくお喋りをした後、ダルクとコルディアは訓練のため部屋から出ていった。


「そうだ。エステル、お前の世話係が決まったんだ。ついてこい。」
カムイは立ち上がると、エステルが寝ていた部屋へと向かった。

部屋では、四十代ぐらいと思われる女性がベッドのシーツを変えていた。

「陛下!」
カムイが入ってきたのに気付いた女性は驚きの声をあげた。

「エステル、この人がエティ。エティ、エステルの世話を頼むぞ。」
カムイは私とエティを握手させた。

「初めまして、エティと申します。どうぞ、何なりとお申し付け下さい。」
エティはそう言って深く頭を下げた。
そんなエティの挨拶にエステルは慌てた。

「頭を上げて下さいっ!私の方こそ、どうかよろしくお願いします。」
エステルもエティに負けないほど深く頭を下げた。


 

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