異世界の女神様
すぐにエティの仕事は終わった。

「エステル様、城内をご案内致します。まず、この部屋はカムイ殿下の寝室でございます。あちらの扉は執務室と寝室を繋ぐものであります。」
丁寧に、わかりやすく説明すると、

「エステル様のお部屋はこちらです。」
エステルを連れて寝室の隣の部屋へと案内した。


「こちらがエステル様のお部屋でございます。何かありましたらすぐに私共が参れますように、隣は私ともう一人のメイドの部屋になっております。困ったときはいつでもお出でください。」

エステルの部屋には、一人で寝るのには大きすぎるベッドと、大きなクローゼット、化粧台のような物があった。


「こんなに広いお部屋でいいんですか?」
エステルは遠慮気味に言った。
確かにいくつかの家具はあるものの、部屋にはまだまだゆとりがある。
一人部屋にしては大きすぎる。

「もちろんでございます。遠慮無くお使いください。」
エティは微笑みながら言った。




その後、食事をする部屋や大浴場(普通のお風呂は部屋にも付いている)、医療室などを案内してもらった。

どこも広く、豪華に飾ってあった。



ここの生活に慣れるまで、しばらく掛かりそうだなと思ってしまうエステルだった。



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