異世界の女神様
「カムイ様!」
いきなり扉が開けられた。
入ってきたのは、これまた日本人離れした容姿の男性。

「ゲリール!急いでコイツを診てくれ。」

カムイは私から離れ、代わりにゲリールと呼ばれた男が近付いてきた。

「この御方は?」
私の容態を見ながら、カムイに尋ねる。

「突然、神殿に現れたらしい。それ以外の事はまだわかっていない。」

「そうですか。一旦、呼吸を落ち着けるために眠らせます。」
ゲリールは、私の目の前で手を翳した。

すぅーっと意識が遠退くのがわかった。



 

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