お姫様とお嬢様
それから門限まで3人で話しをしてから乃彩を送った。



その3日後…。



「ナツ君、仕事の話しなんだけどね、ナツ君がイヤなら受けない…。」

「裸とかムリだよ!?」

「違う…秀吉となんだけど…。」



秀吉!?



乃彩の大好きで夢にまで出てきやがる格闘家秀吉…。



マジで?



「この前また勝ったじゃん?それで何か秀吉特集であたしと愛芽が一緒にって話しなんだけど…。」



超反対したい…。



でも仕事とプライベートは一緒にしちゃダメだと思うし…。



「ファンなだけで好きじゃない?」

「好きなのはナツ君!!」

「じゃあ…イイんじゃない?もし乃彩がやりたくない仕事だったら俺に聞かないで断るはずだし。」

「うん…。」



凄い胸騒ぎがした。



でもそれより、俺がダメだって言ってしまったら秀吉に負けた気分になる気がした。



バカな男のプライドのせいで…。



乃彩と離れる事になるなんて考えもしなかった。



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