お姫様とお嬢様
もうイイ。



俺、愛芽が欲しい。



ボサボサの髪とメガネをかけて次の日も学校。



愛芽に噛まれた唇の傷がちょっと目立つ。



いつも通り教室についてパソコンに向かう。



「あぁ寝みぃ~…。」



ムカつく声…。



お前何か早くフラれちまえ…。



「吉岡、昨日電話シカトかよ~!!」

「真っ最中にかけてくんなって話しだろ。」

「最中とかわかるわけねぇし!!」

「なははは~!!おかげで寝不足っス~!!」

「で?愛芽チャンは?」

「わからん。」



は!?



愛芽といたんじゃねぇの?



「アイツ昨日来なかったし。」

「じゃあ誰といたんだよ…。」

「内緒。」



教室で堂々と…。



モラルっつーもんがかけまくってる。



「バレんじゃね?」

「バレても許される域だ。」



許さねぇよチャラ男。



俺が許さねぇ。



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