お姫様とお嬢様
目の周りがいてぇ…。



メガネが割れてる…。



「やめて大河!!」



やっと収まったケンカ…。



制服のボタンがねぇ…。



「何があったの!?」

「愛芽には関係ねぇ…。」

「保健室行こう?」

「ほっとけ。」



俺の机を蹴って教室を出てった吉岡…。



パソコン!!



「ヤバイ…。」



駆け寄ってパソコンを広い上げた。



真っ黒…。



ふざけんな…。



「樋山?保健室行こう…。」

「あ、これくらい平気…だから…。」

「いいから来て!!」



腕を引っ張られて保健室に連れ込まれた…。



力強っ…。



「座って!!」

「はい…。」

「メガネ割れてるの刺さったんじゃない?」

「あっ…。」



取られたメガネ…。



なぁ、気づかねぇ?



「何でケンカ何かしたの?ケンカとかするタイプじゃないじゃん…。」

「そう見える?」

「えっ!?」

「ケンカはしないし目立つ事は何もしない。ナヨナヨしてるパソコンオタク。皆そう思ってる。」

「うん。」

「皆俺が誰だかわからない。」



あんな男やめろよ…。



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