お姫様とお嬢様
店長さんもうれしそうだった。



トイレから出て来た水木さんは眼が少し赤い…。



「ナツ、カギかけてな?」

「帰るんスか!?ってか皆いないし!!」

「ははっ!!まぁ後日祝勝会って事で。乃彩チャン送れよ~。」

「はい!!ありがとうございました!!」



えっ!?



待って店長さん!!



超緊張する…。



「送ってくからちょっと待ってね!!」

「あっ、お掃除終わってからでイイです!!」

「でも…。」

「大丈夫です。あたし雑誌見てます。」

「じゃあすぐ終わらせる!!」



本当は水木さんを見てたかった。



掃除してるその姿が好きだから…。



雑誌を見るふりをして水木さんを盗み見た。



「終わり!!帰ろうか。」

「はい!!」



キレイになった店内。



水木さんが戸締まりを始めた。



「裏から出るよ。」

「はい。」



スタッフルームを抜けて裏口に来た…。



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