お姫様とお嬢様
ここで休憩とかしてるんだね…。



水木さんの職場…。



水木さんの空間…。



「車ボロいけど気にしないでね?」

「あたし好きです。これ系。」

「マジで!?俺も好きなんだよね!!」



古い型の小さい車。



黄色い車なんだね。



アニメの怪盗何とかと同じ車…。



ゆっくり発進した車は駅前の信号で止まった。



「乃彩チャン…。」

「はい?」

「好きな子ってどんな奴?」



その話し!?



あっ…。



言っちゃいたいかも…。



「カッコイイ人…です…。年上で仕事してて…。」

「スーツが似合って出来る男?」

「いえ…。黄色い小さい車が似合う美容師さんです。」

「…………。」



言っちゃった…。



バカだあたし…。



もうあのお店行けないかも…。



「それって…。」

「今日初めて髪切ってもらったの…。あ、青ですよ?」

「あぁぁ!!はい!!」



動揺しちゃった…。



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