お姫様とお嬢様
教室のど真ん中で言った愛芽の言葉で吉岡も若干ダメージを受けたみたいだ。



「残念だね吉岡君。」

「あ!?お前またやられてぇの!?」

「一人じゃ勝てないくせに。バカな事ばっかり言ってるからフラれちゃうんだよ。」

「おめぇうぜぇんだよ!!」



おっと…。



もう辞めとこう…。



ついつい吉岡を見ると素が出てしまう…。



「ごめんごめん、オタクの戯言。」

「お前マジ気持ちわりぃ…。」



じゃあね吉岡。



愛芽は俺がもらう。



その日の昼休み。



学食からの帰りの人気のない廊下で事件は起こった…。



「舜太。」

「はい!?」



何!?



何で本名で話しかけんの!?



「愛芽の彼氏にしてあげる。」

「はぁ!?」

「好きなんでしょ!?」

「まぁ…。」

「彼氏にしてあげるって言ったの!!なるの!?なんないの!?」

「な…る…。」



何この展開…。



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