マザー症候群

「おい、婆あ。俺にナイフを持たせればどうなるかわかってるのか」
 凛がナイフの刃先に指を滑らせた。
 「これは、ただの脅しじゃないぜ。今度游と遭えばぶっ殺してやる」
 凛が美波の喉元近くにナイフを突き刺した。
 「警察を呼ぶわよ」
 美波がスマホに手を掛けた。
 「てめえ。ふざけやがって。20歳以上も年下の男をたぶらかしやがって。恥ずかしくないのか。エロ婆あ。本当にぶっ殺してやるからな」
 そう啖呵を切ると、凛は足早に店外に走って行った。



 
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