最恐生徒会長は幼馴染!

「あれは幼稚園の入学式の日よ。」














「お母さん?お母さん・・・みこちょおいてどこ行っちゃったのぉ?」

あの時は本当に置いていかれたのだと思って大泣きしたらしいわ。

「ねえ、どうかしたの?」

幼稚園児らしくない口振りで声をかけてきたのは

「僕はとーま。君は?」

そう、冬馬だったの。

「みこちょ。お母さんがいないの。」

「ふーん。僕が一緒に探してあげるよ。」

「ほんとぉ?ありぃがとう。」

冬馬と手をつないで園内を歩き回ったわ。

「ここどこだっけ?」

「さっきも通ったよ。」

2人で迷ったっけ・・。

「冬馬!あんたどこ行ってたのってあれ?美琴ちゃん?」

「ねえね。この子知ってるの?」

「隣に引っ越してきた子よ。なあに?2人で迷子だったの?」

その時にあったのが冬馬のお姉さんで先代生徒会長の冬歌さんよ。

「お母さんを探していたのね。それならこっちよ。うちのお母さんと話しているわ。」

「行こう。みこと。」

「うん。」

これがすべての始まりだったのかもしれない。



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