【短編】先輩を独り占めしたくて。
あたしの学年でも、噂になってる。
眞鍋先輩と夜明先輩は、もう付き合う前寸前なんだって。そんな先輩が、あたしのことを「好き」とか、信じられなくて。
お似合いなんだって言われてて、「あのおっとりした夜明先輩には、眞鍋先輩しかないよなー」なんて口々に言われてる先輩が、あたしのこと───
「好きでもないのに、キスすると思う?」
「うっ……それは…」
「はぐらかさないでよ。俺、真剣に言ってるのに」
先輩が傷ついたような顔で、へらりと笑ってあたしに訴えた。