王子様たちのシンデレラ(仮)
コンコン




「はい?」




ガチャ




「失礼します……」



「ああ、彩羽か。どした?」



部屋から出てきた立花くんは勉強をしていたのか、眼鏡をかけていて。


秀才に見える…と思ったのは言うまでもない。



まあ立花くんは毎回学年1位だけどね。正真正銘の秀才だ。



「ごめんね、勉強してた?」



「まあそんなとこ。学年末試験も近いからね」



今日は確かテストのぴったり2週間前か……



「あ、そうだ。立花くんたちお昼ご飯食べた?あたしは食べてこなかったから何か作ろう思ったんだけど」



「食べてない。作ってくれる?」



「よ、よろこんで!!」



初仕事、気合い入れておいしいもの作らないと!! 



「俺パスタ食べたい。ナポリタン」



「おしゃれなもの要求するね……わかった!」



さすが芸能人、なんてね。



「できたら呼んで?勉強してるから」



「わかった。頑張ってね」



あたしは立花くんに背中を向けて歩き出した。



「あ、彩羽」



思い出したかのように呼ばれ、ぱっと後ろを振り向く。



「どうしたの?」



やっぱりナポリタンやめる、とか?



「呼び方、立花くんに戻ってる」



「あっ!」



「次立花くんって呼んだら罰ゲームね?」



「はい……」



無意識に立花くんって呼んでいたのかな、今度から意識しとかないと。


罰ゲームは怖いからいやだもんね。

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