出会いもトントン恋もトントン

湘side ー心ー

「マスター…ごめん、お願いある」


やっぱりきなって言うんだな。
可愛い名前。
俺はマスターから名前と電話番号を聞いた。


俺は完璧に一目惚れをしていた。

「ご馳走様、また来るよ」

そう言ってじゅげむを出た。

さっむ…


ケータイを開くと事務所から大量に電話が来ていた。

「もしもし。」

「湘!なにやってたんだ!
お前、楠木渚と付き合っているのか?!
マスコミが湘と楠木渚の密会デートの写真をリークしたみたいなんだ。」

「付き合ってません。仕事の打ち合わせを2人でするために出かけた時の写真でしょう」

「わかった、記者にはそう言おう。荒らげて悪かった。」

「いえ、失礼します」


ほーらまた嘘をついた。
俺は最低な人間だ。

「もしもし、渚。」

俺らの関係は終わった。




なにしてんのかな、きな。


気づいたら電話をかけていた



< 6 / 9 >

この作品をシェア

pagetop