恋の契約は永遠に
番外編〜一郎side


「もう逃さないから」


そう言って麻耶をベッドに押し倒して唇を塞ぐ。


プロポーズをしてキスがエスカレートしたら、何故か麻耶は俺を押しのけて喉渇いちゃったとか言い出した。


せっかくいい雰囲気だったけど、すかさず俺は麻耶の手を取った。


だが後ろはベッド、もう麻耶に逃げ場は無かった。


激しく舌を絡め、麻耶の服を脱がし胸の頂きを刺激した。


「あぁっ……」


一瞬にして熱を帯びた体は、あっさりと俺を受け入れ、されるままに反応を示す。


薄布の中に手を差し込こみ麻耶を見つめながら言った。


「そんなに俺が欲しくてたまらない?」


既に俺を受け入れる準備が出来ている事が分かり、意地悪な笑みで麻耶を見てそう言った。


そして更に麻耶の一番熱くなった部分を刺激する。


静かな部屋に響く恥音。



「もうダメっ」 


絶頂に達しそうになった時、俺は動きを止めた。


「ダメなら止めとくよ」


「えっ……」


麻耶の体から離れようと俺が起き上がるのを麻耶は阻止し、俺の背中に腕を回した。


「どうした?」


「……」


「どうして欲しいかちゃんと言わなきゃわからないだろ?」


意地悪な顔をして俺は麻耶を見つめる。
さっきまで嫌がっていた筈なのに、心と体は俺を欲している。



「でもやっぱり無理、俺は麻耶が欲しいし」


「あぁっ」


俺は麻耶の中に腰を沈めた。


麻耶の温もりを感じ、熱い夜は更けていった。

< 88 / 90 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop