ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「俺もようやく小陽が俺の妻なんだと実感できた。結婚式から1ヵ月以上過ぎてるんだけどな・・・」


拓真さんは嬉しそうにオレンジを口に運んだ。


拓真さんの笑みに釣られ、私も微笑む。


ほんわかとした幸せな雰囲気に浸った。

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白金に戻るとエントランスで椎名さんと愛梨に鉢合わせした。


「お帰りなさい。拓真さんに小陽」


「ただいま」


「これから出るのか?」


「まあな」
拓真さんは少しバツの悪そうな顔で椎名さんに話しかける。


「誕生日祝いはして貰ったのか?小陽さん」


「え、あ・・・はい」


「急ぎますよ」
愛梨に急かされ、椎名さんはエントランスを出て行った。
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