ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
《20》父との想い出

小陽side-

「二人で買い物に出かけるはずだったのに・・・お兄様のおかげで予定が狂ってしまいましたね・・・」


私はベットのシーツの取り換えながら支度する拓真さんに話し掛けた。

「別にいいよ。小陽、自分の誕生日もそうだけど・・・お義父さんの誕生日も教えてくれよな」

「ゴメンなさい・・・」

着替えの終わった拓真さんは私と一緒に新しいシーツをベットに敷いた。

「シーツも取り換えたコトだ。Hしようか?」

「で、でも・・リビングでお兄様が待ってます!!」

私は顔を真っ赤にして慌てて言い返す。

「冗談だよ。小陽には冗談も通じないのか?」

「拓真さんって…意地悪です」

「紡の言う通り小陽は可愛いから・・・苛めたくなるんだ・・・」

「今度苛めたら、泣きますよ」

「泣いて見ろよ。その時は慰めてやるよ」

「拓真さん・・・」

拓真さんは私を腰を抱き寄せ、軽く唇を重ねて来た。



< 215 / 371 >

この作品をシェア

pagetop