ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
お兄様のSⅤ車に相乗りさせて貰った。

「紡、何をプレゼントするんだ?」

「プレゼントは義理の息子になった拓真に任せる」

「俺に!?急に言われても・・・」

拓真さんは困惑した顔で隣に座る私を見る。

「私が一緒に選んであげますから安心してください。拓真さん」

「小陽が一緒なら心強いよ」
拓真さんは私の手をギュッと握って来る。私達の様子をバックミラー越しで見ていたお兄様。

「俺の目の前でイチャイチャすんな!拓真」

お兄様は拓真さんに大声で吐き捨てる。

「お兄様は運転に集中してください!!事故りますよ」

「小陽はどうして?拓真の味方すんだよ」

「私は拓真さんの妻です。夫を立てるのが妻の務めですから・・・」

お兄様は悔しげに唇を噛んだ。

本当に困ったお兄様だーーー・・・

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