ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「拓真君」

前を歩いていた元総理が立ち止まって、俺に振り返ると頭を下げて来た。


「小陽をよろしく頼む」と

何だかこれって・・・

花嫁の父親が『娘を幸せにしてくれ』と頼んでいるようにも聞こえる。


「俺の方こそよろしくお願いします」と返したが、『娘さんを幸せにします』と宣言しているようにもんだな。


「君に任せておけば、小陽は大丈夫だな。私も安心できるよ。拓真君、君のコトは心から信頼している」


元総理にそこまで信用されていると不謹慎なコトは出来ない。


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