ダイヤモンドウエディング~キスからはじまる永遠の愛~《完》
「小陽お前、椎名衆議院議員とは付き合っていたのか?」

「いえ」

「ずっと仕事のパートナーの関係だけだったのか?」

「はい」

でも、椎名衆議院議員は小陽のコトを密かに想い、そのままプロポーズしたと言うワケか。
紡の親友だと言うし、紡が推す小陽の花婿。


椎名家と伊集院家の方がお似合いかとは思うけど、俺だって小陽のコトを・・・

他の男に奪われたくない!!


「小陽お前も悪いんじゃないのか?」

「あ・・・はい。お兄様の親友ですし、ハッキリと断れなくて」


「思わせぶりな態度はかえって、人を傷つける。男女の関係なら尚更だ」


「ゴメンなさい」


小陽は涙目で謝る。その涙は反則だ。そそる。


「ハッキリ断ったし、もういい。泣くな」

「でも・・・拓真さんに迷惑かけてしまいました・・・」


小陽の澄んだ心の底からの詫びに戸惑う。彼女の潤んだ瞳はクオリティの高いのダイヤのような輝きを放つ。








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