お嬢様と7人の男子


奏、今も昔も君が考えてることはよく分からないよ


君は一生僕の言いなりになっていればいいのに…





ーその頃



「りりかいた?」



「ごめん、間に合わなかった」



「そう…」



「ウチらはどうすればいいだろうね」



「しばらく、僕らは会わない方が良いかもね」



「白馬の言う通りだな。俺もそう思う」



「りりかとも離れと?」



「まぁ、そうなる…」



「分かった。さや、しばらく距離おこう」


「え、うちとも?」


「2人でいたら、仲間はずれじゃん。少しの間だけ」


「分かった…」





ー家ー



ピーンポーン




ピーンポーン





なんで、誰も出ないのよ…





ガチャ






「お嬢様!?今日は泊まるのでは?」




「…帰ってきた…」



「お嬢様、涙が出てますよ。何があったか説明してください」


「か、要ーー」


私は要に泣きついた



「お嬢様…元気出してください。その格好だと風邪、引きますよ。さあさあ、入ってください」

家に入った



全て、要に話した



「そうですか…それは大変でしたね。それと、お嬢様。
すみませんでした、お嬢様を傷つけてしまって」



「もう、いいよ。要のこと、普通に好きだし。気にしてない」



「お嬢様なんで俺のことを避けてたんですか…」


「あ、あれは…。要が悪いんだから」



「お嬢様、それはどういう…



『とにかくいいの。』


は、はぁ」


(もしかして、お嬢様…期待してた?)





「要にはたくさん感謝してるし」



「お嬢様、みんなとはしばらく距離を置いた方がいいと思います」



「な、なんでよ?」



「あなた達がこれ以上、辛くなるだけです」




「でも…」



「それが今できるベストのことです」




「そうだね」




「お嬢様、もう遅いですし、お休みになられたらどうでしょうか?」


「うん、そろそろ寝るよ」


「おやすみなさいませ、お嬢様」


「おやすみ、要」





要と、また仲良くなれてよかった



本当、私って素直じゃないんだから
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