お嬢様と7人の男子
「りりかちゃんなら許せるかな!あの子なら付き合ってもいいよ」
「勝手に決めつけないでよ」
「だって心配なんだよ」
「心配しなくても大丈夫です」
あっとういうまに、時間は過ぎていった
こんなにも早く時間は進むのだろうか
今日だけはもう少しだけもう少しだけ
時間が進むのを遅くしてほしい
時間はそんな頼みを聞かずに変わらず進む
「今日はありがとう、あっという間だったね」
「こちらこそ、もう遅いし送る」
「ううん、大丈夫。一人で帰れる」
「分かった、気をつけてな」
愛梨は立ち止まって空を指さした
「あ、見て」
それと同様に上を向いた
「星?」
「懐かしいね、よく2人で星みたよね」
「今日はよく見える」
道路の脇に前田があいりを待っていた
「前田くんが迎えに来てくれた」
「じゃあまた。明日、見送り来てくれる?」
「もちろん行くよ」
「じゃあまた明日!」
手を振り前田くんのもとに駆け寄った