お嬢様と7人の男子


「りりかちゃんなら許せるかな!あの子なら付き合ってもいいよ」


「勝手に決めつけないでよ」


「だって心配なんだよ」


「心配しなくても大丈夫です」

あっとういうまに、時間は過ぎていった

こんなにも早く時間は進むのだろうか

今日だけはもう少しだけもう少しだけ

時間が進むのを遅くしてほしい

時間はそんな頼みを聞かずに変わらず進む

「今日はありがとう、あっという間だったね」

「こちらこそ、もう遅いし送る」

「ううん、大丈夫。一人で帰れる」

「分かった、気をつけてな」

愛梨は立ち止まって空を指さした

「あ、見て」

それと同様に上を向いた

「星?」

「懐かしいね、よく2人で星みたよね」

「今日はよく見える」

道路の脇に前田があいりを待っていた

「前田くんが迎えに来てくれた」

「じゃあまた。明日、見送り来てくれる?」

「もちろん行くよ」

「じゃあまた明日!」

手を振り前田くんのもとに駆け寄った
< 245 / 259 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop