下宿屋 東風荘
今日は院生も予定を変えて帰宅すると言っていたので、修士課程修了のお祝いになるように夕餉をみんなの好きなお肉メインで作るが、やはり野菜が不足している。

裏に行くと、白菜や大根、物干しには玉ねぎやニンニクに唐辛子など干してあり、その中から白菜と大根で浅漬けを作り、米は一升炊き二つに米をセットする。

そこまで作ると大体高校生の帰宅する時間になるので、竈の火を小さくし、帰宅を出迎える。

「おかえり」

「ただいま」

「ダンボールが届いたよ。お母さんからも電話があったから、夕餉まで手伝うよ」

「良いんですか?」

「私の仕事はみんなの健康管理くらいだからねぇ。夕餉の支度はできているし、少し片付けてから銭湯に行くとしようか?」

あり毎うございます。と一緒に部屋まで行き、ダンボールを組み立てることから始まったが、部屋は綺麗に片付いており、物も思っていたよりも少なかった。
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