下宿屋 東風荘
「良いけど、買い物とかいいの?」

「今日沢山買ってきたから買出しには行かないんだ。だからお使いを頼んでるんだが?」

「分かった。夕方に届けばいいんだよね?」

「そうしてくれるかい?あ、後は好きなジュースも買っておいで。みんなと相談するんだよ」

やったとばかりに早速コーラやオレンジの炭酸のジュースなど何がいいか話し合っている。

「冬弥さん」と大学生の一人が話しかけてくる。家庭教師のアルバイトを週2~3回している彼は、大学院を受けると毎日勉強を頑張っている子で、名を隆弘と言う。

「どうかしたのかい?」

「あのさ、俺も来年受験だから、受かったらここにいてもいいの?」

「勿論だよ?どうしてだい?」

「いや、居心地いいし毎日楽しいから。それと、来週親がお米持って来るって」

「いつも助かってるよ。お米代のかわりに、何かお返しできるといいんだけどねぇ」

「家賃もやすいから良いっていつも親が言ってるよ?それにご飯も美味しいし、好き嫌い無くなったもん俺」

「それはいい事ですが、最近は飲みすぎですよ?」

「それをいわれると何も言い返せないけど。明日は俺もバイト無いから手伝うよ」

「それなら残りの荷物を片付けるのを手伝ってあげて下さい。まだ細かいものが残っていたと思うので」
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