初めての恋。
1学期が始まり、結構日付がたった頃だった。

「給食だぁー!」
「奈由は給食好きだねー♪」
「給食?違うよ!給食じゃなくて、給食の時間が好きなの~」
あたしも給食の時間は好きだった。
他の男子とかがおもしろいし、よく喋るし。

毎日はどんどん過ぎていった。


あたしにはいつの間にか、好きな人ができていた。
好きな人というより、気になっていた。
それは、席が隣の人。
特別にかっこいいわけなんかじゃない、見た目なんて他の子はかっこいいなんてこれっぽっちも思わないだろう。
でもいいんだ、あたしは優しい雅夫君に掘れたんだ…。
この事はすでに奈由も知っていた。
奈由とは仲良しだから、すぐ教えちゃうんだ。

「由香っ!!ニュースニュース!!」
「え…なぁに??」
「ヤバいよ~、ヤバいんだって!」
「ヤバいって何が??」
あたしは全然わからなかった…まさか彼氏ができるとは。
「由香って~雅くん好きなんだよねぇ~?」
雅くんとは、雅夫君のことだ。
「ん…まぁ。」
あたしは、ひょっとしたら雅くんも…な~んて思った。

次の日の給食の時間には、お互いの気持ちがわかり、とりあえず彼氏彼女の関係になった。
なんか、嬉しかった。
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