私魔法使いらしいので異世界救ってきます
「あんた達が今度の挑戦者かい?」



「そうですね」



「魔王候補はどっちだい」



「私です」



「あっはっはっはっは!」



人の顔見て笑い出すとか失礼すぎじゃない?


この人は礼儀を教えてもらわなかったのかな?



「こんな小娘が私に勝てるとでも思ってるのかい!?」



「もう良いから始めましょう」



「はー……こうしよう。私は手を出さない。四天王と戦って、もし、万が一、勝てたら私と1対1でやろうじゃないか。」



もし、と万が一、を強調する辺りムカつく。



「私どうせならイケメンとやりたい」



「じゃあ俺美人さんな」



「死なないでね」



「そっちこそ」



その言葉を最後に私達は走り出した。


相手が戦闘態勢に入ったことを確認して、急ブレーキをかける。



「私の相手を出来ること、光栄に思ってね?」



「こんな可愛らしいお嬢さんを殺すのは非常に勿体ないな」



「戯れごとを」



私はイケメン魔族2人の頭の上に氷の球を作って落とした。


だが、残念。ギリギリ交わされてしまった。


でも2人は焦っている。


人間の魔法は弱いと思ってるだろうから不意打ちを狙ったんだけどダメかぁ……



「結構強いんだね?」



「貴方様も予想以上に手強いようで」



「まぁ神級の魔物1人で倒せるしね」



「はっ」



さすがに信じられないのか鼻で笑われてしまった。


いつまでその余裕保ってられるかな?

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