離婚前提策略婚。─続編─【改訂版】
「披露宴なんて花嫁がメインなんだから、男は引き立てるだけで充分なんだよ。お前こそ一生に一度なのにレンタルでいいのかよ」

「うん。買ってもどうしようもないし。レンタルの金額ですら恐ろしいし」

「金額のことは気にすんな」

「だって、なにもかも全額神田家もちなんだもん。結婚式場の金額なんて、見たこともない数字だった」

「大袈裟だな。だいたい、結婚式なんて親の見栄なんだよ。肩書きが社長なんだからそれなりに金がかかった方が俺の親も満足するだろ」

「もう、夢のないこと言わないでよ。それは龍成の価値観でしょ。自分達だけのお金でする人だってたくさんいるんだから。てか普通はそうだよ」

「いいから余計なことは気にすんなっつーの」

「お客様、ご予約をお取りしました。日にちとお時間、会場名にお間違いございませんか?」


スタッフが持ってきた用紙を確認する。


「はい」

「それでは新郎様は当日、よろしくお願い致します。新婦様はヘアメイクのご予約の日にお待ちしております」

「はい」

「こちらこそよろしくお願いします」
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