10年愛してくれた君へ
一人取り残された私は、その言葉を頭の中で繰り返す。
残酷?私が?
春兄にあんな酷いことをしておいて、私を残酷だと言うの?
意味が分からないよ。
南さんの真意が見えず、春兄のことを利用されたという悔しさで、ますます怒りを覚えた。
でも分かったことが、一つだけある。
あの言い方から察するに、二人はあくまでも"元"恋人同士。
復縁はしていない、ということだ。
じゃあ、この前車でどこかへ出かけて行ったのは、何だったのだろう。
友達として会っていた?二人で?
次から次へと考えなければいけないことが増えてきて、頭がパンクしそうだ。
春兄には、もう南さんに会わないでほしい。
今は恋人ではなくても、また良いように利用されてしまう気がする。
もう春兄に傷ついて欲しくないよ。
「春兄…」
俯いて、太ももに置いた拳をギュッと握った。
残酷?私が?
春兄にあんな酷いことをしておいて、私を残酷だと言うの?
意味が分からないよ。
南さんの真意が見えず、春兄のことを利用されたという悔しさで、ますます怒りを覚えた。
でも分かったことが、一つだけある。
あの言い方から察するに、二人はあくまでも"元"恋人同士。
復縁はしていない、ということだ。
じゃあ、この前車でどこかへ出かけて行ったのは、何だったのだろう。
友達として会っていた?二人で?
次から次へと考えなければいけないことが増えてきて、頭がパンクしそうだ。
春兄には、もう南さんに会わないでほしい。
今は恋人ではなくても、また良いように利用されてしまう気がする。
もう春兄に傷ついて欲しくないよ。
「春兄…」
俯いて、太ももに置いた拳をギュッと握った。