イケメン俺様ホストの、猫可愛がりな溺愛関係

「ねぇ、レオン……」

夜寝る前の、わずかな時間……

「なんだよ?」

ささやかで、かけがえのないわずかな時間は大事で、だけど同時にいつまでも通じ合えない心が感じられるみたいで、寂しくもあって、

「……レオンはなんで、私のこと拾ってくれたの?」

つい、そんなことが訊いてみたくもなる。

「……捨てられてたからだろ」

彼の本当の気持ちが知りたくて意を決して尋ねたのに、素っ気なく答えられる。

「……それだけ、なの?」

「それだけって、なんだよ?」

「……うん」

彼の胸の内を少しでも知りたいけれど、それって無理なのかなとも思う。


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