イケメン俺様ホストの、猫可愛がりな溺愛関係


「……おまえがミィミィ鳴いてたから、拾ってやったんだろ?」

と、首元のチョーカーを猫の鈴をそうするように、指先でチリチリと鳴らす。

「……猫…として、拾ったの? 私のこと……」

飲んでいたお酒に、ちょっとだけ頼って、訊いてみるのに、

「…はぁ? わかんねぇこと聞くなよ」

レオンは露骨に嫌そうな顔になって、

「……俺に何を言わせたくて、そんなこと聞いてんだよ?」

低く声を落として、飲んでいる缶から上目に見る。

「……だって……知りたいから、なんで私を連れてきてくれたのか……」

睨みつけるような眼差しに、声が小さくなってくる。

「……なんでって、何だよ! 俺が、捨て猫を拾う以外に、どんな理由で連れてきたと思うんだよっ!」

吐き捨てるようにも言うと、飲んだ缶をぐしゃりと握り潰して、音を立ててテーブルに置くと、ベッドに行ってしまった。

不機嫌な態度に、レオンは本心を教えてはくれなくて、それと同時に聞いてもいけないんだということが、私にもわかった……。



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