きゅんらぶ・あそーと

2/2*雨音が隠した先生の本音

【先生*放課後*車の中(夜)*髪クシャ】


高杉先生、怒ってた…

木曜だけは一緒に帰ろうって約束してるのに
「今日は一緒に帰りません」
廊下ですれ違いざまに低い声で言われた。

いつも待ち合わせしてる裏門。
勝手に待ってたら嫌われちゃうかな…

「雨降ってきた…」

寒い。
でも、先生に会いたい…

「何やってるんですか!」
「先生…」

強引に手を引かれ、車の助手席に座らされる。

「やっぱり怒ってるんですね…」
「当たり前です、女の子がこんなに体を冷やして」
「だって知りたくて…何で一緒に帰らないって怒ったんですか…?」
「それは…あぁもう、とにかく、濡れた上着を…」

私のブレザーを脱がす先生の手が止まる。

「隙多すぎ…」
「え?」
「他の男子生徒にも簡単に触られてるし…」
「先生?」
「俺も男だからこんなん興奮するんだよ…」

「よく聞こえな…」

高杉先生は私の濡れた髪をクシャっと撫でて「すみませんでした」って笑った。
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