大好きなきみへ、あの約束をもう一度
「ただいまー……湊??」
「お、おかえりなさい……」
いつもならとっとと部屋にこもってる私が、ここにいるのが珍しいんだ。
だって、今日は特別だから。
お母さんに、話さなきゃいけないことがある。
すれ違ったままなんて嫌だもん。
「あのね、夜ご飯作ったから……その、一緒に食べない?」
「あ……えぇ、楽しみだわ」
すると、お母さんもぎこちないけど嬉しそうに笑ってくれた。
そして、お母さんが上着や荷物を置いてくると、向かい合うように席についた。
「いただきます」
「召し上がれ……」
手を合わせて夜ご飯が始まる。
その間、ドキドキして緊張がMAXだった。
お母さん、おいしいって言ってくれるかな?
ちゃんと、自分の気持ち言えるかな……。