エリート外科医の一途な求愛
「でも、人間顔じゃないし。会話はそこそこウィットに富んでたような」
モグモグと口を動かしながらそう答えると、
「そーゆー問題じゃないんです!!」
すっかりヒートアップした美奈ちゃんが、ドン!と力強くテーブルを叩いた。
そのテンションに、私も思わずゴクンとスパゲティを飲み込んでしまう。
「なんで!? 葉月さん、自分が医局のみんなになんて言われてるかわからないんですか!?」
「あー、こらこら、落ち着いて」
腰を浮かし掛ける美奈ちゃんを、早苗が周りを気にするように声をかけ、手で制する。
「だって! ウチの医局、こう言っちゃなんですけど、独身でエリートでレベル高いドクター、何人かいるのに! そのドクターみんな、葉月さんのこと『彼女にしたい』とか『お嫁さんにもらいたい』って言ってるんですよ!? なのに……!」
それでも美奈ちゃんは治らず、彼女が吠える声に私はそっと肩を竦めた。
昼時の学食はたくさんの学生や教員でひしめいていて、賑やかと言うより騒々しいくらいなのに、美奈ちゃんのおかげで私たちはさっきから注目されっ放し。
さすがにちょっと肩身が狭い。
モグモグと口を動かしながらそう答えると、
「そーゆー問題じゃないんです!!」
すっかりヒートアップした美奈ちゃんが、ドン!と力強くテーブルを叩いた。
そのテンションに、私も思わずゴクンとスパゲティを飲み込んでしまう。
「なんで!? 葉月さん、自分が医局のみんなになんて言われてるかわからないんですか!?」
「あー、こらこら、落ち着いて」
腰を浮かし掛ける美奈ちゃんを、早苗が周りを気にするように声をかけ、手で制する。
「だって! ウチの医局、こう言っちゃなんですけど、独身でエリートでレベル高いドクター、何人かいるのに! そのドクターみんな、葉月さんのこと『彼女にしたい』とか『お嫁さんにもらいたい』って言ってるんですよ!? なのに……!」
それでも美奈ちゃんは治らず、彼女が吠える声に私はそっと肩を竦めた。
昼時の学食はたくさんの学生や教員でひしめいていて、賑やかと言うより騒々しいくらいなのに、美奈ちゃんのおかげで私たちはさっきから注目されっ放し。
さすがにちょっと肩身が狭い。