コンパスと鍵と真紀子さん




「では、失礼します。」









紺ちゃんが、涼しい声で小部屋から出てきた。








「紺ちゃ…」










その続きを、続けられる子なんて居るんだろうか。



だって、紺ちゃん泣いてたんだ。




クレオパトラだって、私の大好きなオードリーだってぼやけてしまいそうに美しく。



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