コンパスと鍵と真紀子さん


消しゴムを取り出そうとしてソニプラで100円のシャーペンを動かす手を止めた。


ふと前に目をやると、白ちゃんと目が合った。





しまった。






どうしてだか、そんな気持ちになった。



けれど、そう思ったのは私の方だけだったみたい。

白ちゃんは楽しげにこちらに微笑みかけてくる。





あのお昼か、今この時か、どちらかが優しい幻想なのかもしれない。



ただ私がそうであってほしい、それだけかもだけれど。



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