シークレット


指定されたイタリア料理店の前で佳奈と待っていると、五分くらい遅れて秦野が走ってきた。


「悪い」


「いいよいいよ営業部大変だもんね」


そう言いつつお店に入ると、とても落ち着いたシックな雰囲気だった。


「いい店知ってるね」


「まぁね」


営業ってそういうものなのか。


接待もあるし色々な店を知ってる方が有利なんだろう。


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