完璧なる後転
その日の自己練習
上手くいったのは
杉田が補助してくれた
あの一回だけ。
あとは
頭のてっぺんをガッツンガッツンぶつけながら、まっすぐとは言えない道を回ってた私。
くるっと
簡単にできたんだけどな。
マットをまたズルズル引きずり
片付けながら
男子バレー部を見つめる。
杉田はコートの後衛で大きな声を出しながら、白いボールを腰を低くしてレシーブ。
カッコいいな
形になってるな
なんでも
形が大切なのか。
「俺が『完璧なる後転』を仕上げてやる」
その言葉を思い出し
なぜか頬が熱くなる。
帰ろう
帰ってイメトレだ。