完璧なる後転
結果
多少
曲がってるけど
マットからは
はみ出ていない。
進行方向は斜めってるけど
私にとっては
ほぼ成功。いや成功!
座り込んで先生を見上げると
「うーん……完璧とは言えないけど、放課後練習を頑張ったから妥協するか。合格」
笑顔を見せて去って行く。
先生も私が練習してたの知ってたんだ。
「千尋おめでとう」
「こっちがドキドキした」
卓球部の友達が駆け寄って喜んでくれたけど、また姉に怒られ自分の場所に戻る。
「おねーちゃん。合格だって」
嬉しくて姉に大きな声で言うと
「曲がってるけど、まぁいいんじゃない」
さりげないけど
これは姉の最大の褒め言葉である。
やったぁ!
合格だよぅ!
ホッとして
マットにどーんと仰向けに倒れると
隣に大きな影が浮かび
その陰も一緒に
私の横でどーんと倒れる。
杉田だった。